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教育・文化・スポーツ

ちょっと寄り道(西小沢地区)

「広報ひたちおおた」で連載中のコーナー「ちょっと寄り道」で紹介した地域の見どころを紹介します。

太田地区

写真 地域名 見どころ
  内田町上

大祭礼のお休み場

内田町は,東に阿武隈山系,西は里川に囲まれ,稲作はコシヒカリ,果樹は梨が有名です。また,西小沢小学校の北側には,西金砂神社大祭礼のお休み場があり,江戸時代に内田町を支配していた大地主の所有地権現山に祀っていた場所を,神社に提供されたとされています。現在その地は市で管理されています。72年に一度の祭礼費用は,杉の木を売ったお金で当時の200人くらいの行列をもてなしたとされています。

ちょっと寄り道(堅磐町) 堅磐町

関東最大級のサギコロニー

堅磐町は昔,「人のぼんのくぼ(うなじのへこんだところ)」と言われるほど,見たことが無いと言われた片田舎の集落でしたが,今は道路も拡張されてだいぶ変わりました。そんな堅磐町には,町内の南を流れる久慈川辺りの篠山にある関東最大級のサギコロニー(営巣地)です。春から秋にかけて,数百羽のダイサギ,コサギ,アオサギなど各種のサギを見ることができます。豊かな緑が広がる貴重な自然が保全されており,眺めも素晴らしいものがあります。久慈川の河川工事等も,このサギコロニーの自然環境に配慮しています。

  上土木内町

静神社の扁額(へんがく)

上土木内(かみどぎうち)町には,江戸時代の寛文10年(1670年)に瓜連の静神社の分霊を普請された静神社があります。その拝殿には,初代の茨城県知事山岡鉄舟によって書かれた扁額があります。この山岡鉄舟は,勝海舟と西郷隆盛との会談を取り計らい,江戸城の無血開城を成し遂げた明治維新の功労者です。県知事在任は3カ月と短期間でしたが,県民のために立派な功績を残しました。この扁額は,鉄舟と面識のあった村の有力者が,県に赴任したのを機に書いてもらったものとされています。個性的な鉄舟の書を,今後とも町内で大切に保存し,宝にしたいと思っています。

  内田町中

八幡河原と八幡橋

中内田は,里川の最下流部に位置し,60軒ほどの集落です。南側には吉田神社と三峰神社,東側には市の浄水場,中央には中内田田園都市センターがあります。昔から水との縁が深く,人口堤防ができる70年前までは洪水が頻繁に起こりました。里川は浅瀬になっていて,昔,八幡太郎義家が馬で川を渡ったと伝えられていることから八幡河原と呼ばれています。この場所には木造の八幡橋があり,昭和以前の風景が残る場所として知られています。朝ドラの「ゲゲゲの女房」大河ドラマの「武蔵」などのロケ地としても親しまれています。

ちょっと寄り道(岡田町) 岡田町

熊野神社

岡田町には,佐竹義繁の第4子,岡田四郎義隆が応永9年(1402年)に紀州熊野から御分霊を持ち帰ったという熊野神社があります。境内にはほかにも八坂神社などいくつかの境内社(小さな神社)が祭られています。熊野神社に祭られているのは伊邪那美命(いざなみのみこと)で五穀豊穣,家内安全,無病息災などの御神徳があります。地域の皆さんは,家内安全等を祈願するため元朝参りなどを行っています。また2月には節分祭,4月8日には春の祭礼,旧暦6月7日には八坂神社祭がおこなわれます。永正3年(1506年)にこの辺り一帯に疫病が流行し,魔除け・厄除けの神としてお祭りが行われるようになったと伝えられています。時代の推移とともに,悠久の歴史を刻みながら地域を見守ってくれている熊野神社を一度訪れてみてください。

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