「広報ひたちおおた」で連載中のコーナー「ちょっと寄り道」で紹介した地域の見どころを紹介します。
写真 | 地域名 | 見どころ |
常福地町 |
星之宮神社 常福地町の妙見山の山頂にある星之宮神社は,旧棚倉街道と言われた街道沿線にあり,幕末に妙見大菩薩を星之宮神社と改め,現在は5月1日のみ祭日として祭っています。昔は近隣の旧12ケ村の鎮守様でした。元の妙見大菩薩は,元亀年中(1570~1573年)佐竹義重が鬼門を以って北辰星を祀り建立しましたが,現在は社はありません。参道となっている約340位ある石段を登ると,明和5年(1768年)8月29日太田村の小沢九郎兵衛永隆が建立した石の本社が山頂にあり,景観もよくハイキングコースとしてお勧めです。 |
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白羽町 |
松倉山清水寺(観音堂) 白羽町の天志良波神社の東にある松倉山中腹に観音堂があり,毎月17日を供養の日として,班ごとの交代で堂内を掃き清め,町内の安全・繁栄を祈っています。清水寺の名前の由来は今から約1200年前,坂上田村麻呂が奥州征伐のの途中で里川の堤から松倉の山々を眺めた際に,「京都の東山に似ている。清水までも我々の疲れを癒してくれる」といって喜んだそうです。その後,元禄5年(1692年)に水戸義公(徳川光圀公)により松倉山大聖院清水寺が建立されました。境内北側には光圀公が清水を手ですくって飲まれたという「水飲み場」があり,その記念碑が建っています。観音堂本尊は千手観音であり,天台宗大聖院があった場所で,江戸時代には水戸藩三十三観音のひとつに選ばれ,多くの参拝者で賑わったと伝えられています。今でも地蔵や観音が数多く見られ,その歴史を物語っています。 |
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茅根町 |
隧道(ずいどう) 旧佐都小学校と里川の間の断崖部に隧道(ずいどう)があります。古くから赤須村に作られた茅根堰とともに耕田を潤している水利設備です。江戸期に治水事業で活躍した永田茂右衛門をはじめとする,永田一族が手掛けたものだともいわれています。この隧道は,高さ1.5メートル,幅2メートル,長さ250メートルもある大規模なもので,私が子どもだったころはカンテラを片手に中に入って,小魚を獲ったものでした。この隧道から流れた水は,水路を通り茅根橋の下を流れていきますが,ここは毎年ホタルが数多く飛ぶ場所なので,ホタルの鑑賞ポイントとしてもおすすめです。 |
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里野宮町 |
薩都神社と大助人形祭り 里野宮町の旧道に薩都神社があります。この神社は常陸国風土記にも書かれており,創建は延暦7年(788年)。里宮・山宮があり里宮のほうが里野宮町で,山宮のほうは,現在の日立市入四間町にある御岩神社の境内にあります。本殿などは江戸時代に建てられ,拝殿内には三十六歌仙や六歌仙の絵巻が奉納されていて,一見の価値があります。8月になると,神社の裏で五穀豊穣を願う大助人形祭りが行われます。この祭りは昭和30年頃に途切れてしまいましたが,地域で復活させ今年(2014年時点)で20回を迎えました。祭りには子供からお年寄りまで参加し,藁で作った大助人形や大助饅頭を作るなど,地域の伝統文化を継承しています。 |
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