閉じる

教育・文化・スポーツ

【集中曝涼】正宗寺

正宗寺 しょうじゅうじ

目次

基本データ

公開される文化財について

来歴

正宗寺の指定文化財

次はこちらに

基本データ

  • 住所:常陸太田市増井町1514 ※クリックすると地図を表示します ※途中道幅が狭いので、車での通行にご注意ください。
  • 公開時間:15時まで
  • 駐車場:○
  • 写真撮影:×
  • スタンプ:○
  • トイレ:×
  • 雨天時の展示物変更:あり
  • 解説資料:こちらから

 

公開される文化財について

  • 一部の文化財は、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の企画展示「歴史の未来―過去を伝えるひと・もの・データ―」(会期:2024年10月8日(火)~12月8日(日))にて展示されます。
    詳細は、国立歴史民俗博物館のHPをご覧ください。
  • 1日目と2日目で展示資料が一部異なりますので、あらかじめご了承ください。
  • 以下の文化財は今年の集中曝涼では公開されません。
    「紙本著色滝見観音図」(県指定文化財・雪村筆)
    「絹本著色如意輪観音図」(県指定文化財)
    「絹本著色十六羅漢像」(県指定文化財)のうち十一尊者
    「絹本著色月山和尚頂相」(県指定文化財)
    「正宗寺所蔵文書」(県指定文化財)のうち足利尊氏御判御教書・足利氏満御判御教書

正宗寺の来歴

 正宗寺は萬秀山と号する臨済宗円覚寺派の寺院で、かつて常陸国を治めていた大名、佐竹氏の菩提寺です。寺の創始は古く、平安時代後期の延長元年(923)に鎮守府将軍平良将が律宗の増井寺を建立したことに始まると言われています。

 その後、真言宗に代わり勝楽寺と改称され、浄土宗式庭園を持ち佐竹氏保護のもとに発展しました。佐竹4代当主秀義は寺中に子院の正法院を建て、正法院焼失後、8代当主の行義が正法寺を建立しました。南北朝時代には、9代当主の貞義の庶長子、月山周枢が、京都天龍寺の夢窓国師を勝楽寺・正法寺の中興の勧請開山とし、自らは正宗庵を営み、開基2世となっています。

 室町時代には、10代当主の義篤が庵を寺と改め七堂伽藍を起こし、正宗寺が初めて興り、佐竹氏の保護のもとに関東十刹のひとつにまでなりました。

 佐竹氏が秋田へ国替えとなった後も、3代将軍徳川家光より朱印百石を拝領したほか、水戸藩初代藩主頼房以来、歴代藩主から厚く尊崇を受けてきました。天保9年(1838)総門を残し焼失してしまいましたが、県指定文化財に指定されている「滝見観音図(雪村筆)」や「木像十一面観音菩薩坐像」をはじめ、27件が指定文化財となっています。

正宗寺の指定文化財

木造十一面観音菩薩坐像 もくぞう じゅういちめん かんのんぼさつざぞう

県指定文化財(昭和32年6月26日指定)

 正宗寺の本尊です。像高は63.4センチメートル、漆箔寄木造の玉眼入りで、結跏趺坐の頭上に十一面の化仏が二段に配置され、通肩の法衣をまとい、唐草・麻の葉・卍などの截金文や盛り上げ色彩が施されています。鎌倉時代末頃の作で、細身の姿や顔つきなど宋風の強い像となっています。寺伝では慈覚大師の作と伝えられ、佐竹15代当主義治は、毎月17日に本像へ参籠勤行していたという記録が残されています。

木造阿弥陀如来坐像 もくぞう あみだにょらいざぞう

市指定文化財(昭和62年3月20日指定)

 像高132.5センチメートルで桧材の寄木造で玉眼入りです。左足を上にした結跏趺座で、来迎印を結び、額の中央には百亳を配し、頭は肉髻で螺髪となっています。もとは正宗寺境内の阿弥陀堂内にあった像と思われます。表現は慶派の特徴が見られますが、やや形式化しており力強さが感じられないため、室町時代初期の作と考えられます。

木造釈迦如来坐像 もくぞう しゃかにょらいざぞう

市指定文化財(平成15年3月7日指定)

 寄木造で玉眼となっており、正宗寺本堂内に安置されています。肉身部には金泥が施されているものが残っており、衣部は古色ですが当初は彩色が施されていた可能性があります。もとは禅宗特有の宝冠を冠した宝冠釈迦如来坐像でしたが、宝冠が欠失し、高髻の上下の結び紐も後の時代のものです。台座、光背は室町時代の作と考えられますが、両手の印相も後補となっています。院派の特徴がみられる南北朝時代の典型的な形です。

総門 そうもん

市指定文化財(昭和58年10月26日指定)

 間口3.7m、奥行3.25mの木造瓦葺で、天保9年(1838)の火災で焼け残った、正宗寺に残る室町時代の唯一の建造物です。正面には龍の絵が描かれているとともに、「海東禅」の扁額が掲げられています。

 東日本大震災により、北東方向に傾いてしまったため、平成25年9月から平成26年10月まで災害復旧事業が実施されました。

次はこちらに

↑トップに戻る

関連ファイルダウンロード

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは文化課 文化係です。

〒313-0055 常陸太田市西二町2200(旧法務局)

電話番号:0294-72-3201 ファックス番号:0294-72-3310

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

このページに対するご意見やご感想をお聞かせください。なお、寄せられたご意見などへ、個別の回答は行いません。
住所・電話番号など、個人情報を含む内容は記入しないでください。
それ以外のご意見・ご提案などはこちらからお願いします。

Q.このページはお役に立ちましたか?
ご意見・ご感想はこちらから