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そばは暮らしの知恵だった

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そばは、そばだけで栽培されてきたわけではありません。
煙草という主要な作物を中心に、四季と暮らしのなかに組み込まれる形で作られ、そして食べられてきたのです。

煙草を栽培し、小麦、大豆と季節に組み込むなかで、畑のあいている時期に、うまく入り込む形でそばは栽培されてきました。
山間地で、作物を大量に作るのには適さない土地で、うまく循環を考えながら、狭い畑を有効に使い生計をたてる、長年の暮らしの知恵から生まれたものといえるでしょう。

また同じ作物を続けて栽培すると、土地の養分や微生物が偏り病気になることがあります。
連作障害といいますが、これを避ける意味でも、そばを間に入れるというのは重要な意味があるのです。

畑を作るために大切な作業があります。
それが昔から行われてきた畑のための堆肥作りです。
冬場、お正月を過ぎると、山に入り落ち葉を拾います。
国有林の山林から、落ち葉を払い下げてもらいます。
周辺は、広葉樹、照葉樹、針葉樹など、さまざまな木々が育っています。
木々の葉は肥料としては最上のものとなります。
これを山から運ぶ作業は昔から行われ、今も綿々と続いています。

落葉は大きな袋に詰められて山から運ばれます。
一袋はおおよそ20キロから25キロあります。
畑には、一反(300坪)あたり1トンから1トン半が使われます。

落ち葉はそのまま畑にまかず、まず牛小屋に敷き、牛の寝床にします。
牛が糞をして踏みつけた落ち葉を毎日入れ替えます。
糞が落ち葉と混じり、やがて発酵して、最上の肥料が生まれるのです。

発酵した肥料は畑にまかれ、煙草栽培に使われます。
そして、そのあとに栽培されるそばには、肥料は一切使いません。
そばは肥料がなくともしっかり育つからです。

煙草は林の落ち葉を肥料として育ちます。
そばは、林に棲むさまざまな昆虫に助けられ、花の受粉をします。
四季と自然と暮らしが密接にかかわりながら、循環するなかにそばはあるのです。

 

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